グズザンポー!
今回はバーレーンであった「AFC U19 Championship」の予選の話です。
前回のSAFF U18 Nepalの後、飼っている2匹の猫の去勢をする事にしました。

以前、動物病院で聞いたところ、この2匹はオスとメスだったので、早く去勢しないと、子ども作っちゃうかもと焦って行ったところ・・・

こいつもメスで、メス2匹でした(笑)
正直、「それなら、痛い思いして去勢する必要ないじゃん?」って思ったのですが、動物病院の先生に言わせると、
「ブータンの猫は盛りがつくと、外に飛び出していってしまい、犬に襲われる」との事・・・
「うーん、しょうがないな・・・」
麻酔が効いて、こんな感じ・・・死んでるみたい・・・

手術室はこんな感じ・・・先生・・・帽子いらんのですか??日本もこんな感じですか??

ま、ともあれ、無事手術は成功・・・体の自由が効かない中で逃げ出そうと必死な猫・・・

「何でこんな目にあうんだよ・・・?」って目が訴えています・・・「すまん><」
家に帰って数日後の2匹・・・

これはこれで間抜けな感じがしていいですね^^
そんなこんなで、ティンプーで開催された「大宮アルディージャ」のサッカー教室を手伝ったり・・・

一年で最大のお祭り「チェチュ」を観にいったり・・・

てか、正直、祭り自体は石の地面に座ってお尻が痛かっただけで・・・

それよりも、女性の着るキラがとても綺麗でした。(皆、一番上等のキラを着てきます。)
他にも京都、妙心寺の副住職、松山大耕さんに誘われて、ブータンのお寺の修復完了イベントに出席して・・・

そこで、仲良くなった方々と地ビールを楽しく飲んだり・・・^^

そして、10月も末・・・ブータンのアカデミーも今季終了を迎えます・・・
U13の子ども達・・・フィールドの選手は今年1月、全て自分が選びました。

将来のブータン代表選手に育ってね^^
U15の選手達・・・

モルディブでモルディブ、サウジアラビアを破り、ブータン全カテゴリー史上、初めて決勝と名の付く舞台に立った世代・・・
されど、最後のAFC U16の予選では私が急性虫垂炎にかかり、参加できませんでした。
そのあおりを食い、実力を出し切れず、ボロボロの結果に終わらせてしまった・・・ホントゴメン><
そして、11月に行われるAFC U19の予選に向かうU18の世代・・・

ただ、この中に直前で1人欠けてしまった子どもがいます。
通称、「Bom」

16歳ながら10番を付けてプレーしていましたが、直前にタバコを吸う等、態度が良くないと言う事で、協会として出場させないという事になりました・・・
でも、もっとしっかり見てやれればそういう事にならなかったかも知れない・・・期待していただけに、非常に悔やまれます・・・
気を取り直して、出発・・・

相変わらず、パロ国際空港の空は近くて青い・・・
ゾロゾロ・・・

そして、インドの「ニューデリー 国際空港」に乗り換えの為に到着・・・

一泊しなくてはならない為、外に出ると・・・霧・・・かと思っていたら・・・大気汚染!!!

ここまでの大気汚染は生まれて初めて目にしました・・・
それでも、体調調整の為、軽く街中を散歩に出ました。

用心の為、マスクを配ります。
公園でストレッチをしてると・・・

その側でインド人と外国人観光客の子ども達が仲良く遊んでいる様です・・・

子どもはすぐ、仲良くなるね^^
なんか、ため池の様な所で人だかり・・・

近寄ってみると・・・
プール??の様です・・・水、ピンク色?マジ??

前日まで、祭りだった様で、その時の染料や花等が水に溶け込んでいる様です・・・でも、泳ぐなよ・・・そこで><
公園内の遊具等で軽く運動した後・・・

また、路地をゾロゾロ・・・

インドって感じでしたが、お腹一杯って感じかな・・・
夜中の1時に空港に着きます。

長い時間行列を作り、待たせれ、やっとの事で飛行機に乗ります・・・早朝4時発の便・・・ありえん・・・

やっと「バーレーン」に着いて、ベンツのバスで送迎してもらい、一路ホテルを目指します。

「ニューデリー」と違い、空気がまとも・・・ほっとします^^
ホテルに到着直後に撮った1枚・・・皆不機嫌そう・・・

そりゃ、皆疲れてますよ・・・私もです。
ホテルの部屋はゴージャス。

これ、リビング・・・俺一人っす・・・さすが、中東、オイルマネー(笑)
寝室・・・

とてもいい感じ・・・インドやブータンのホテルとは大違い・・・ほっとします・・・
食事は全てビュッフェ形式・・・

これだろ・・・これ・・・
遠い目をする私・・・何考えていたかというと・・・

怒りっす・・・あまり、言いたくないけど、私的なブログなので勘弁を・・・
何への怒りってブータンサッカー連盟オフィスのマネージメントへの怒りです。
初戦の相手ヨルダンは開幕2週間前にイラクと国際試合を2回やり、1週間前にカタールに入り、事前合宿、そして、我々よりも1日早く現地入りし、初戦に備えています・・・これはインターネットを通じて情報が入っていました・・・十分な準備です。
一方、我々は開幕3日前にブータンを出て「ニューデリー」に着き、その日の深夜にホテルをでて深夜便に乗り、早朝現地入り・・・。
何故、この様なスケジュールかというと、飛行機の席が無かったから・・・。
何故、席が無かったかと言うと、出発1週間前にチケットを取る作業を始め、もっといい時間、もっと早い日程で到着出来る便があったにもかかわらず、その席を取れなかったから・・・。
AFCの大会の日程、半年以上前に発表されていました・・・2ヵ月前にこうなる事を予期して、事前に何度も作業開始を要求していました。
勿論、事前キャンプのリクエストも・・・だって、ブータンの首都ティンプーの気温は夜間15℃位・・・Bahrainは夜間30℃位・・・暑熱対策は必要でしょ・・・?
しかも、アカデミー外から参加の選手がいるので、1つのチームとしての対外試合は必須でしょ・・・?
でも、キャンプはお金が無いの一点張りで却下され・・・
作業開始は「大丈夫、大丈夫、席は抑えているよ」と言っていたにもかかわらず、事前に判明・・・結局席は抑えていなかった・・・。
ピッチ上で子ども達は一生懸命頑張ってトレーニングしてきました。
私を含めコーチ陣も精一杯準備したつもりです・・・。
でも、この2年間の我々の準備をブータン人の上の大人達は何も分かっておらず、ひたすら、怠ける・・・Lazy
そりゃ、あんた、そんな国がいくら口先だけで国際試合で勝ちたいと言っても、勝てるわけないでしょ??
だって全然真剣じゃないんだもん・・・だからFIFAランキング189位なんだよ・・・
マネジメントのお偉いさん「席が無いからこの日程になっちゃったけど、OK?」
私「・・・OK!」(OKな訳あるか、アホ!OKじゃなくてもこれしか便、無いんだろ?)
失礼・・・毒吐きました・・・
疲れた身体に鞭打って到着した夕方にトレーニングの為、着替えます。

皆、真剣にトレーニングに取り組んでくれました。

バーレーンの夜景・・・綺麗だね^^

翌日はバーレーンサッカー協会に隣接するピッチでトレーニング。
バーレーンサッカー協会に住み着いているネコがお出迎え・・・

左右の目の色が違う「オッドアイ」の猫です。(初めて見たー^^)
協会建物の脇に何面かのピッチがあります。いい環境です。

荷物を運ぶ「Siddat」君・・・昨日のトレーニングであまりに動きが悪いので、問い詰めた所、やはり怪我をしていました。

出たいのは分かるけど・・・我慢せい!
「バーレーン」の街中・・・近代的な高層ビルが立ち並び、中東って感じ・・・「ドーハ」に雰囲気が似ています。

事前の監督記者会見。

「どこのチームもブータン相手に勝ち点3を計算していると思うけど、そうはいかないぞー!」って言っておきました(笑)
スケジュールはこんな感じです。

一日おきの3連戦。日本からしてみれば、なんてことない相手かもしれませんが、ブータンにとっては格上以外は存在しません!
今では結構慣れちゃった、白バイの先導

しかし、この白バイの方、超ハッスルしてくれて、行く先々で車を停めまくってくれます・・・

おかげで早く着きました・・・というよりも・・・早く着きすぎました(笑)
アップ後に水を撒いています・・・

アップ時とコンディション変わっちゃうよー><
いよいよ初戦のヨルダン戦キックオフです。

最初の立ち上がりは互角でしたが、20分位から足が止まり、防戦一方になりました。

そりゃ、足動かねーよな・・・このコンディションじゃ・・・その上、相手は強敵です。
選手交代等を行い、皆頑張ってくれましたが・・・

敗戦・・・

いいところなく終わりました・・・完敗。

それでも、次の試合はすぐ来る・・・

中日にリカバリー組とトレーニング組に分かれて準備しました。
スチームサウナ等でコンディション回復に努めます・・・

そして、2戦目、ホームチームであるバーレーンとの一戦。

来年の決勝リーグに進むためには勝たなくてはならない一戦でした。
アフリカ系のフィジカル、予想以上に強っ!

戦術的にはヨルダンの方が良かったように思いますが、バーレーンの方が個人のフィジカル能力が圧倒的に高かったです。

しかし、勝たなくてはならないので、後半0-4で負けていましたが、残り20分、前からハメて前線からフルプレスをかけました。
その指示に応えてくれ、選手も必死に相手に食らいつきます。

残り20分は相手の足も止まり、何度もボールを奪いゴールに襲い掛かりましたが、相手のGKが非常に良くゴールならず。

結果としては完敗です。ただ、選手が最後まで走り切れた事は収穫ですし、コンディションが上がってきている感じがしました。

帰途につくチーム・・・皆の背中が寂しそうです。

何とか1勝させてあげたい・・・ホントに思いました。
このバーレーン戦の後、帰ったホテルで「Tobden」の誕生日という事でサプライズのケーキがホテル側から用意されていました。

皆、空元気の笑顔・・・こういう時、どんな顔をしていいのやら・・・作り笑いです。
ブータンチーム付係のバーレーン人にも「次の試合は頑張ってって声をかけられます」

因みに、右端の大男・・・20歳の大学生です・・・ムスリムの民族衣装である、白い服を着ると、40歳位のおっさんに見えます(笑)
負けてもプールでリカバリー・・・次の一戦への準備です。

決戦の朝の食事風景。

バングラデッシュも同じホテルに泊まっているので、白バイも2台。

バスも2台

今日はこのスコアをブータン勝利で終わらせたい!!

最期のアップ風景。

さぁ、最終試合キックオフです。

相手はバングラデッシュ。1ヶ月前のSAFF(南アジア選手権)では0-4で完敗している相手です。
顔見知りのバングラデッシュの監督(イギリス人)とハグ。

何度やってもハグは慣れないわー>< 身体硬直しちゃう(笑)
前半から全力で飛ばす「Thutem」

前半は互角でしたが、相手得意のロングスローから失点してしまい、0-1で折り返します。
この試合は、怪我から復帰した「Siddat」が活躍してくれました。

元々、DFの選手でしたが、身長が無く、無理っぽかったので、ボランチにコンバート。今年1年経験を積ませてきましたが、この最後の試合で過去最高のプレーを見せてくれました。監督やってて、こういうのが一番嬉しい瞬間です^^
そして、後半はほぼ、こちらのペースなり、その中で同点弾が生まれます。

BFFアカデミー以外から選んだ2人の選手のうちの一人、「Yeshi」が決めてくれました。
この喜びの写真の中に映っている22番の「Kinley」もBFFアカデミー以外から選びました。

正直、この2人、ポテンシャルは高かったのですが、なかなかチームにフィットできず、機能不全をおこしていました。
過去2戦でそれが原因で負けてしまった要素も確かにあります。
ですが、この3戦目でやっと、他の選手と呼吸が合い、最高のプレーを2人とも見せてくれました。(良かった^^)
試合中のラフプレーで怪我をした「Daza」。こいつ、ブータン人としては珍しい「やんちゃ系」。でも、こういう奴、本番強いんだよね^^

何よりも、この手当てしているフィジオの「Sonam」。彼無しではどのカテゴリーのブータン代表チームも機能しないでしょう。本当にブータンに置いておくには惜しい人材です。どっかのクラブの方、このフィジオ、お買い得でっせ(笑)
足の速さだけが取り柄だった「Nima」。

1stタッチが悪すぎて、なかなか使えなかったのですが、ここバーレーンに来て、トレーニングを見ていると、不思議とボールをちゃんと止められる様になっていました。天然芝との相性がいいのかな?って事で起用したらバーレーン戦、このバングラデッシュ戦と出たら活躍してくれました^^
そんな押せ押せの中で逆転ゴールを決めてくれたのは、あの「やんちゃ系」「Daza」!

残り時間数分でした。やっぱり、「やんちゃ系」は本番強いね^^
勝ったー^^

最終的に勝ち点3をゲット、最下位だけは逃れました。
バングラデッシュにAwayで勝ったのは全カテゴリーで史上初だそうです。
何故勝てたか?
私はコンディションが回復して、本来の走力が行かされた事ともう一つ・・・
過去2戦で南アジアでは体験できない「ヨルダン」や「バーレーン」と真剣勝負をした事により、そのスピードやパワーに慣れた事も大きかったと思います。(だから、事前キャンプはでかいんじゃ!)
そして、我々が今回の南アジア勢で唯一「勝ち点3」を取ったチームだという事を後で知りました。(それだけ、南アジアのレベルは低いという事です><)
勿論、これは消化試合だった事は重々承知。(バングラデッシュのモチベーションは分かりません)
本戦に進めなかったのも分かっています。
でもね・・・
たったこれだけだったけど、現地で毎試合応援に来てくれていた出稼ぎブータン人の人達・・・

そして、消化試合だと分かっていてもネット等で観てくれていた人達・・・
こういう人達って、調子いい時だけ観ている人達と違って、本当に応援してくれている人達・・・
そういう人達にほんの少し幸せな気持ちになってもらえる事って結構大事な事だと思いました。
試合後のロッカールーム、皆で写真を撮りました。

この子達との2年間の旅路はここで終わりになります。
でも、最後の試合が勝ちで終わって本当に良かった^^
試合後に2試合目の「バーレーンvsヨルダン」の試合を観ます。

勝った方が来年の本戦出場です。
こういう試合を子ども達が観るのも、この遠征に来た大事な目的です。
真剣にゲームを観る子ども達。(一部、腹減ったんで帰りたいと言う子もいましたが、監督権限で拒否(笑))

結果は両者譲らず1-1ドロー。結果、ホームのバーレーンが本戦出場決定。

幻のハンド(PK)(レフェリーは日本人でした)が取られていたら、ヨルダンが本戦出ていたかな・・・?
ゲーム後のヨルダンロッカールーム前は激しい抗議で警察官が動員され、物々しい雰囲気でした^^
翌日はブータン帰国日でしたが、フライトが夜の為、日中は観光に出かけました。

バーレーンにあるショッピングモールです。中東特有の沢山の店が入っているモールですが、流石中東、値段が高くて、子ども達は手が出ません。
モール内にある、スーパーマーケットに連れて行きました。ここならちょっとは安いだろ・・・

でも、結局誰も買わず・・・(笑)
せっかくなので、高級車「マセラッティー」の前で記念撮影^^

お前ら、サッカー上手くなって、こういう車乗れる様になれよー^^
ショッピングの時間が予定よりも早く終わったので、近くの遺跡を観に行こうと思い立ち、付いて来るという2人を連れて出発!

リカバリーみたいなもんだって感じで40分歩き・・・
遺跡に到着。背景に高層ビル群が・・・

中東独特の風景だと思います。
なんか雰囲気あるよね^^

遺跡を背景に記念写真を撮るキャプテン「Norbu」と「Thutem」

でもさ、このカメラアングルの方が、いいでしょ?(私の方が、カメラセンスあるよ、きっと(笑))
歩いていると城壁に穴が・・・

取りあえず、のぞいてみる・・・

とりあえず、ぶら下がってみる・・・

監督だとこういうの出来ないもんね・・・楽しいわー^^
その後、また、40分かけて歩いて帰り、昼飯後、一人で海へ向かいました。

右は太陽電池の塔です。

中東って石油無くなっても、こんだけ太陽光線あれば、太陽エネルギー発電でなんとかなりそうだなぁ・・・^^
海側から見る摩天楼・・・

中東の大都市って、「海」「砂漠」「摩天楼」っていう3要素で成り立っている印象が強いです・・・私。
すぐ側の海ぞいにはおしゃれなカフェが並ぶ・・・

さて、夜になったので、空港に向け、出発。

結構渋滞しています。
さらば「バーレーン」

機内でくつろぐ選手達・・・

その写真を撮っている私の後ろの客・・・最悪でした。
深夜便にも関わらず、大騒ぎするバーレーン人親子・・・(両親と20歳くらいの息子!)
シート蹴ったり、携帯の音楽を大音量で鳴らしたり・・・
再三注意しても、親は子どもを制御できず・・・
フライトアテンダントは逆に愛想笑いで対応・・・
バーレーン人・・・お金持ちだと思うんだけど、躾がまるでなっていない・・・
何か間違っているよなぁー・・・この世界・・・
あとで聞くと、どうやら私の周囲だけでなく、他でも色々バーレーン人は機内でやらかしていた様です・・・(笑)
乗り継ぎの「ニューデリー」で寝込む「メディア君」

パスポート抜いても、全く気が付きません・・・インドでそのリラックスはヤバいよ^^平和な人種だねぇ・・・ブータン人は(笑)
乗り継ぎ中、去年までのコーチ「Chencyo」(左端)が顔を見せに来てくれました。彼は、今、インドのクラブチームで働いています^^

そして、また、「ニューデリー国際空港」の長い行列・・・もう、この空港、ヤダ!

活かした帽子の「Baitika」

この帽子、行きは「Yeshi」が被っていたんだよね・・・ジャイアンが気に入って奪った模様・・・
空港内から外を見ると、相変わらずの大気汚染・・・ヤバいだろ・・・これ。

はい、そして飛行機にのってブータンの「パロ国際空港」に到着。

いやはや、疲れた疲れた・・・

このブータンU18の子ども達との2年間の挑戦は終わりました。
結局大輪の花を咲かせてあげる事は出来ませんでしたが・・・
この経験が彼らの将来色々な事に活かされる事を願うばかりです。
では、今回も長いブログ、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
また、次回!
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