グズザンポー!
ま、そんなに間が空いていないブログ更新です。
今回は先月の8月21日~31日まで行われた、SAFF U15選手権 in Kalyani(India)編です。
毎度おなじみ「Paro国際空港」から出発!

皆、流石に飛行機移動に慣れてきました。落ち着いたものです。

先日頂いた、大宮アルディージャのマスコットグッズ。「Mama君」も愛用しています。秋元さん、ありがとうございます!

あっという間の1時間程でインドの「Kolkata空港」に到着。
荷物待ちの間、遊びだすLB君。アホ丸出しだからやめなさい!

が、すぐに遊び疲れて隣のレーンで座り込みを始める子ども達。

空港内部はご覧の様にとても大きく、清潔な感じでした。人が少なすぎる印象です。

外のバス、タクシー乗り場もあまり混沌としておらず、拍子抜けな感じです。(もっとヤバい感じを想像していました。)

迎えのバスが来ました。至って普通です。

バスの内部です。運転席後部の窓が横にスライドするタイプ(私は初見です)である事以外は、ボロいですが、まぁ、普通です。

毎度のパトカーの先導付きで1時間半程走り、試合会場の街、「Kalyani」の外れに位置するホテルに着きました。
ま、最初別のホテルに行ってから違うホテルに行くという連絡の手違い的なものはありましたが、ま、許容範囲内です。
ホテルの「東」

「西」

「南」

「北」

北側には庭があったので、朝の体操替わりにリフティングをしたりしていました。

ホント、ホテルの周り、何もないです。広い畑やら田んぼやらの中にポツンとこのホテルが建っています。
着いた日にさっそく付近の散歩に出かけました。

日中から道端で賭け事に熱中するおっさん達・・・何度もこの光景には出くわしました。

インドは「ヒンドゥー教」ですので、牛は自由気ままにゴロゴロしています。

所在無げにたたずむおばさん。

インドの犬(この付近だけかな?)は耳が皆、長いです。(JOJOの奇妙な冒険に出てきそうな奴。)

トゥクトゥクで昼寝するおっさん。

街を歩いているご婦人方の衣装はとても綺麗でした。(この手の衣装、本当に普段着として、皆着ています。)

散歩の隊列も間延びして来たので、時たまスピードを変えて刺激を入れてみます。

ホテルの食事ですが、朝昼晩、野菜を必ず出してもらいました。

朝食は「牛乳」

「コーンフレーク」

「食パン」と「目玉焼き」

たまに「フライドライス」(これはまずまず^^)

昼飯と晩飯は
「ロティー」(そば粉製)か「ナン」

なんだったっけ・・・?パリパリしたチップス系の奴。

「ライス」

「ダル(豆のスープ)」

「ベジタブルカレー」

「チキンカレー」

以上のメニューが滞在中毎日でした。2日目位までは平気でしたが、それ以降は食事の時間が本当に楽しくありませんでした。
去年、日本キャンプでU18の子ども達を日本に連れてきましたが、彼らが後半食欲が減って行った理由が、身を持って理解出来ました。
逆に、ブータン人達は、この同じような食事でも全然平気そうでした。
日本のバラエティーに富んだ食事事情は素晴らしいですね^^
ちなみに、このハケみたいな奴。掃除用に使う物で、空港、ホテル等いたる所にありました。

さて、翌日は練習日です。
移動中、この山の様な材木を運搬しているのは、バイクを改造した3輪車。この国では、まだまだこの手の3輪車が主力の様です。

線路。電車の速度が遅いので、いつも踏切では大渋滞でした。

街行く女の人のおしゃれ感は共通の感じが見受けられます。

道端に色々な店が並んでいます。アジアって感じですね。

試合会場入り口です。この骨組みとか、大丈夫なのか??

前日記者会見会場です。毎度行いますが、やはり英語での受け答えはまだまだです。もっと英語力を上げなくてはと痛感します。

試合会場です。なかなかまともな天然芝のスタジアムです。少しホッとしました。

そこから移動して、練習会場へ。
雨が前日降ったという事もあり、水たまりだらけでした。芝と雑草のミックスかな?

更衣室は無論無く、グラウンド脇で着替えます。

後日知ったのですが、このグラウンド脇にゴミが放置されており、牛がたむろしています・・・何でしょう?(あまり気持ちの良い物ではありません)

道路右側の牛たちは草を食べています。

道路左側の牛たちとカラスは人間が捨てて放置しているごみの山から生ごみを食べています・・・><

この国では、牛って神様ですよね??
インドって貧富の差はあるにせよ、大国で金あるんですよね??
この放置ゴミの山・・・何とかせい(怒)
このゴミの山の隣では普通に人間の家があり、店先で物を売っています・・・うーむ・・・

ドロドロのピッチ環境でトレーニングを行い、ホテルの部屋に帰って来て、シャワーを浴びたら泥水が出てきました・・・><

何でも、ホテルの水はそこらの川からポンプで給水している様で、濾過機かなんかの故障だったそうです・・・が・・・
バケツに貯めた水の中に小さなミミズみたいなのが泳いでいたり・・・
ぬぁーーーー!
これってバックパッカーの貧乏旅行だったかー??
病気になっちゃうよー><
翌日は大会開幕の日です。
自分達は2試合目なので、1試合目の「インドvsネパール」をコーチの「MJ君」と視察します。

こりゃ、インドには勝てないな・・・と正直おもいました。
2試合目の自分達の試合はどうだったのかというと・・・

後半途中まで2-0からの2-3逆転負け。
帰りのバスの車内・・・沈んで静か・・・でも、これはいい傾向かなと思います。これで、明るく笑っていたら重症です。

ブータンのA代表等の大人のチームは負けた後も平気で騒いでいる様です・・・(負け慣れって奴ですかね)
ホテルに着いてもうつむいて歩いています・・・。

でもね・・・、これ、自業自得だぞ!
嫌な予感はあったのです。
この試合当日の午前中、英気を養う為にフリーにしたら、Wifiの通じるレセプションにてスマホのゲームに熱中している子ども達を10人以上見ました。(コーチの「MJ君」には携帯を回収する様に指示を出していましたが、朝に子ども達に無断で返却。そりゃ、子ども達は遊び始めるわな・・・)
勿論、発見次第、すぐに再回収を指示しましたが、時すでに遅し・・・。
スマホを開発した、かの「スティーブ・ジョブス」さんは自分の子どもにはスマホを一切触らせなかったそうです。
ブータン人の子ども達(ブータンに限らず、現代の子ども達全般かもしれませんね)はスマホ中毒者多数です。
それ故、コミュニケーション下手、本を読まない故の想像力の欠如が言われています。
話しは逸れましたが、要は、モルディブの大会において、ブータン史上初の決勝進出を果たした事により、彼らは勘違いを起こしてしまったのです。
皆、スマホを持ち、FBをやっています。試合結果への評価がSNS経由で自分達の耳にも入ってきます。
「我が国の誇りだ!」「A代表はU15を見習え!」「将来のブータンサッカーは安定だ!」「次のSAFF(南アジア選手権)の相手はサウジやラトビアと比べて弱い。勝てるに決まっている」等々・・・
これらの情報に接した15歳以下の子ども達や世界を知らないローカルのブータン人コーチ達がどういう心理状態に陥るか・・・
自信では無く、過信。
「まぁ、程々やっておけば勝てるんじゃね?」
個々の能力が無い中でハードワークとチーム力で勝利を得ていたチームがこの心理状態に陥るとどうなるか・・・
正直、スリランカは強くないチームでした。
100%力を出し切り、何度もあったチャンスを決めていれば、順当に勝てた事でしょう。
でも、後半最後は相手の蹴ってくる圧力に屈していました。
相手は何人も足をつって闘っていました。こちらは、誰も足をつっていません。まだまだ走れたでしょう。
試合前、きつくない時に「100%で戦います」と言うのは誰でも言えます。
でも、試合後半にキツイ中で走るには、本物の勝利への執着心が必要です。
それが欠けてしまったのでしょう。
根性論かよ!・・・ハイ、根性論です(笑)
一度狂った歯車を修正するのは難しい・・・と、痛感させられたゲームでした。
さて、負けても大会は続きます。
次の試合に備えてトレーニングを行います。
街行く車は相変わらず3輪車系が多いです。

勿論、タクシーも3輪車を改造したこの緑黄色の小型車がいたる所を走っていました。

相変わらずの踏切渋滞。

ゴミと隣合わせの露店。

三輪自転車。

宝くじ屋

露店

TDKの工場がこの街にありました。中はこのゴミの街と違って別世界なんだろなー^^

道沿いに多数のテントが・・・

家族連れで住んでいる様です。

正直、日本の河川敷等にあるホームレスの方々の家と代わりはありません。
この日は違いましたが、スコール等が多い地域です。
あまりの生活の厳しさ、貧富の差に慄然とさせられます。
練習会場の警備についているお巡りさん・・・スマホいじってお茶してるだけですけどね(笑)

ここの練習会場でトレーニング中、選手が一人熱中症で倒れました。
練習開始後40分、水も十分に与えており、ハードなトレーニングでは無かったのですが、インドの暑さ、ホテル内は常に16℃設定の冷房等、色々な要素をもっと考慮に入れておくべきだったかと反省。
GKコーチの寺峰氏が選手に塩を舐めさせ、ホテルに帰って暫くして復活していました。
そういう知識のアップデートも大事ですね。
校舎から子ども達がゾロゾロ・・・昼休みでしょうか?

明るい笑顔・・・

外の世界と違って、小学校内ではキレイな服を着て、清潔感はあります。

この子達、小学生なのですが、日本の小学生と比べて大きいというか、大人びているんですよね・・・。
余談ですが、インドの食品には色々な薬品等を注射等で加えているそうです。
それ故に成長が早いのか・・・?
健康には問題ないのか・・・?
インド産の食品はちと、怖くて食べられないな・・・と思いました。
この二人はバスに同乗してくれていた警察の方々ですが、およそ、警察官っぽくない出で立ちですよね。良く分からん(笑)

翌日バングラデッシュ戦。

2週間後に控えるAFCの大会でも同じグループに入った相手だったので、こちらはアタッカーの編成を隠して挑みました。
正直、相手の方が能力は高いので、何度も戦って自信を付けて挑むよりもAFCでの一発勝負を選択しました。
ま、負けは負けです。が、AFCの予選では勝負できる相手だと思いました。
ホテルに帰ると洗濯物が芝生の上に干してあります・・・ホテルのランドリーサービスだそうです。

私は自分の物は全部手洗いで自室に干していました(笑)やれやれ・・・
夜寝る前に数時間程スマホを与えるとご覧のとおり。

重度のスマホ中毒患者達です・・・(笑)
せっかくこれだけの人数が同じ部屋にいるんだから、サッカーの事とか話せば??
3試合目、優勝候補インドとの試合。怪我人を除くベストメンバーで挑みましたが・・・完敗。

我々が3試合目。インドが1試合休んだ後のフレッシュな状態というコンディションの差は確かにありましたが、圧倒的な力の差がありました。
子ども達はこの試合においてはしっかりとファイトし、全力で戦っていました。少し、モルディブで結果を出した時の気持ちを思い出して来ているのかな?
それにしても、インドU15・・・多分、15歳以下じゃないな。
モルディブでの大会でラトビアとやった時、2mクラスの選手が相手にいましたが、15歳以下なんだろうなと体格で納得できました。
でも、この子?達・・・ヒゲ濃すぎるし、体格素晴らし過ぎるし、大学生みたいでした。(食事の関係でなのかな・・・?)
勿論、技術的にも優れていましたが。
4戦目はNepalには失礼ですが、Bチームで挑みました。育成年代である以上、全選手を試合に出してあげたかったもので^^
それに、Aチームの子ども達は、前回のインド戦でもう、いっぱいいっぱいな感じで怪我人もチラホラ出てきましたので・・・

試合前アップ後に冷房の風の前に固まり涼を取る子ども達・・・おい、大丈夫か??まだ、アップだぞ??
前半は試合慣れしていない凡ミスからの2失点のみで折り返しましたが・・・

相手はこの大会、ミラクルを起こし、この試合勝てば決勝進出という、モチベーションも高く、まるで、前回モルディブトーナメント時のブータンの様でした^^
結果は大敗!
最終予選結果はご覧のとおり。

ブータンはぶっちぎりの最下位に終わりました。
因みに決勝のインドvsネパールは7-0でインドが大勝し、地元優勝を飾りました。
今回の遠征で良かった事・・・私が接したインド人は皆、いい人でした。(噂の「インド人は皆、泥棒と思え!」的な事は無かったです。)
キッチンスタッフ。

ナンは美味かったですよ・・・最初の2日目までは・・・(笑)

給仕のスタッフ。

ブータンの子ども達をインド代表そっちのけで応援してくれていました^^
私、ご覧のとおり、インドにて結膜炎にかかってしまったのですが・・・

街は汚いですが・・・インドの眼科はちゃんとしていました。

チームに帯同してくれた、インド人のボランティアスタッフ。
私、別に、ウィンクしているんじゃないよ?結膜炎で目痛いんですわ(笑)

彼、30歳前後かと思っていたら、22歳の大学生で、農業を勉強しているそうです・・・大人過ぎだろ?
Kolkataに向かうバスの中、リラックスするアシスタントコーチの通称「MJ君」

いい奴なんだけど・・・私、君の教育に我が労力の50%を費やしている感あります・・・
早く、去年いた、Chencyoや現U18コーチのUgayの様に使えるコーチになって下さい・・・しんど過ぎます・・・私(笑)
さて、バスもKolkataの街中に入って来ました。高いビルが建っていたりして、少し都会感があります。

さて、空港からいい感じのプロペラ機で帰路につく、ブータンU15チームの面々。

正直、Kolkataから離れられてほっとしている自分を否定できませんでした・・・。清潔な我が家に帰れる(TT)
さて、このブータンのドラゴンのエンブレムに恥じない戦いを今回はお見せする事が出来ませんでした。

我が、ブータンのU15の子ども達は、
モルディブトーナメント前は「チャレンジャー」、
モルディブトーナメント後は「勘違い野郎」・・・、
そして、SAFFインド大会後は凹んでいます・・・。
カタール、ドーハで開かれる「AFC U16 Qualifiers」の前に、最初のチャレンジャーのメンタリティーを取り戻し、闘えるのか?
楽しみつつ、全力を尽くします!!
今回も長いブログ最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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